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ビットコインの成り立ち

このブログではこれから仮想通貨を学んでいきたい方に向けて分かりやすく解説していきます!

仮想通貨を学ぶにあたってまずは仮想通貨の親玉であるビットコインの成り立ちを知っておきましょう!

ビットコインの誕生

2008年 10月:サトシ・ナカモト論文発表

仮想通貨の原点であるビットコインは2008年にサトシ・ナカモトがインターネット上に投稿した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cach System」(ビットコイン:ピアツーピアの電子マネーシステム)から始まりました。

以下、日本語訳された実際の論文です。

https://www.kk-kernel.co.jp/qgis/HALTAK/FEBupload/nakamotosatoshi-paper.pdf

ビットコインの論文は、完全なペアツーペア(P2P)の電子通貨の理論を書いたものです。

P2Pとは不特定多数の端末(スマホなど)がサーバを介さずに、端末同士で直接データファイルを共有することができる通信技術、またはソフトウェアのことを指します。

これにより銀行など仲介せずに個人間で直接送金が出来るため不正がしにくく、国境関係なくどこの国の人にも無料もしくは格安な手数料で送金できるのです。

2009年 1月 :ビットコイン稼働開始

ビットコインは論文が発表されてから開発が行われ、日本時間で2009年1月4日3時15分5秒に稼働が開始しました。

開始してから現在まで一度も停止したことがないためとても優秀なシステムと言われています。

2010年 5月:ビットコインに価値がつく(ビットコイン・ピザ・デー)

2010年5月18日に、プログラマーのラズロー・ハニエツは「ビットコインフォーラム」というサイトで、「誰か10,000ビットコインをピザ2枚に交換してくれる人はいないか」と書き込みを行なったことがきっかけでした。

この書き込みにジェレミー・スターディヴァントという学生が応答しました。

ジェレミーはオンラインで注文できるアメリカの宅配ピザ店「Papa Johns」に、クレジット決済でピザ2枚を注文し、ラズローのもとに宅配しました。

そしてラズローはこのピザ2枚を無事に受け取り、ジェレミーへ10,000ビットコインを支払ったのです。

この日をビットコインによる初の決済が実現した日として、「ビットコイン・ピザ・デー」と呼ばれるようになりました。

2010年 7月:世界初のビットコイン取引所開設

2010年7月に世界初のビットコイン取扱会社である株式会社MTGOX(マウントゴックス)が開設しました。

元々マウントゴックスは2009年にマジック:ザ・ギャザリングというトレーディングカードの交換所として設立されましたが、2010年にビットコイン事業に転換し

一時は世界最大級の取引量を誇るビットコイン交換所となっていました。

2013年3月:キプロスショック

2013年3月16日にキプロスで預金封鎖や預金税が実施された。キプロスは、欧州の実質的なタックスヘイブン(法人税や所得税などの税金がゼロか極めて低率な国や地域)だったため、

ロシアの富豪などを中心にキプロスに資産を預ける投資家が多かった。

そんなキプロスが、2013年3月16日にギリシャ危機のあおりを食って預金封鎖や預金に対して課税する預金税を実施しました。

その際に富豪たちが行った資金の逃避先がビットコインだったために、ビットコインは一気に価格が急騰しました。

日本の仮想通貨事件

2014年2月:マウントゴックス事件

2014年2月28日、マウントゴックスは記者会見を開き、顧客が保有する75万BTCと自社保有分の10万BTC、預かり金28億円程度が流出したことを発表しました。

原因は内部による不正操作が疑われていますが、未だにはっきりと分かっていません。

この流出事件発覚により、マウントゴックスは経営破綻することになりました。

2018年1月:コインチェック事件

2018年1月26日、国内大手の仮想通貨取引所であるコインチェックは不正アクセスにより仮想通貨の一つである「NEM」が約580億円分流出したことを発表しました。

原因は悪意のある第三者からコインチェック社員に対して送信されたメール内のリンクを開いたことによるマルウェア感染であることが明らかにされています。

これにより今ではセキュリティにかなり力を入れており、日本では最も仮想通貨の取扱量が多く、人気のある取引所となりました。

今回は簡単に仮想通貨の成り立ちについて解説しました。

今後も仮想通貨についての情報をどんどん発信していきますのでぜひご一読して頂けると幸いです。

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